コーリング

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レビル

レビル

「その悪魔はどうにか出来る訳じゃないけど、四六時中一緒にいれば周りに被害を出さないようには出来るわよ」

「それは……俺の家に住むということか?」

 女は何も言わず、ニコォと笑うだけ。しかし、幸一はどうしたものかと考えている。この女の主張通り、オレの力が暴走した時の抑止力になるというのと、この女自身が、オレの力に晒される危険性を考慮しているのだろう。

 オレもオレで、考えるところがあった。人間は身近な者が死ぬと、見知らぬ者が死ぬよりもその精神的ダメージは比較にならんほど大きい。こいつの父親が死んだ時がそうだった。今、こいつの身近な人間というと、俊也くらいだ。

 絶望というのは、希望があって初めて成立するもの。光があるからこそ、闇の深さは際立つのだ。

……そう、無いのなら、作ればいい。

希望という名の、絶望への入り口を。

「いいだろう。お前は、今日から俺の家の同居人だ」

 幸一は、無機質めいた声で女に告げた。

 女は、やった、と幸一の首に腕なんぞを回していやがる。

自分が、どういう算段で招かれたのかも知らずに。